ツナ缶虫混入で1億円超賠償命令 はごろもの下請け業者に
https://news.yahoo.co.jp/articles/34547b3775627ae245802602e383197365f20314
何でGが混入するんだよ!と思う人が多いと思いますが、
10年以上前とはいえ某地元有名食品メーカーに務めていた僕からすると、
「おこるよね」と思えて仕方がありません。
普通の人が思う食品工場の現場は、テレビの情報を元に作られていると思います。
映されている現場はきれいに映されていますが、
実際に僕がいた現場は端的に言えば劣悪のひとこと。
汚い臭い寒い暑いみたいなところでした。
- ・真夏は40℃超えの状態で全身白い服に身にまとい湿度80%超え。その中で天ぷらを1,000本上げる
- ・真冬に冷凍室に、薄着の仕事着でマイナス何十℃の中に突っ込む。
- ・サイロには猫クラスのネズミが走る
等様々な経験をさせていただきました。
僕からすると笑い話ですが、知らない人からみたらヤバい環境ですよね。
それが、僕の食品工場のイメージです。
目次
なぜGが混入したのか。
ぱっと見確認出来なくても、絶対どこかにいるから混入した。
それしかないです。
僕がいたような劣悪な環境の食品工場でも、そのへんにGがいたということはありません。
ただ、見えてないだけで絶対どこかにいると思っていました。
他の食品工場が、僕の働いていたところよりも衛生的だったとしても、あいつらはどこからでもやってくる。
そのことはみなさんもご存知かと思います。
そのことに対して仕方ないよね。とは言えないにしても、
1億円の損害賠償はちょっとやりすぎではないか。
実際、このニュースがなければ異物混入が起こっていたこと自体知りませんでした。
はごろもさんもイメージに対してダメージがあったのは間違いないと思いますが、
食品の現場を知っている企業ならば、もうちょっと温情の処置したほうが今後下請けの会社の人たちとも
良い付き合いも出来るし、敷いては他の取引先も増えるのではないか
というのが、一般的な感覚かと思います。
実際はどうあれ
はごろもフーズくらいの大手であればこのくらいの事は予想済みだと思います。
下請けの会社と契約を巻くときも、この程度のことは重々承知なはずです。
つまり、
これくらいの事は、はなから織り込み済みで、契約事項に書いてあり、契約に沿って裁判を起こした結果がこうなった。
というのが真相ではないでしょうか。
一般的にも賃貸を借りる時に契約内容をよく見ると、借りる側が不利と思える内容が多々記載してあります。
強い側が有利な契約をする。
というのは巷をよく見ればありふれています。
下請会社は可哀想ですが、お互いが決めたルールに則った結果なるべくしてなったのではないでしょうか。
裁判結果が出るまでは甘い汁を啜っていたこともあり(とは言えめちゃくちゃ大変だとは思いますが)今回の判決は負けてしまって当然かと思います。
はごろもフーズ側は、その契約内容で下請けが取れないなら、契約内容を見直さないといけない。
契約が取れるからそのままの内容だったというのも強いと思います。
今回の会社はそれを飲んだという事なので本来は何も言えないはずです。
以上、世の中って厳しいですねというお話でした。
長い契約書を読むのが嫌な時は安心して任せられる知り合いが一人でも居たら良いですね。
今からでも遅くないので面倒な事を任せられる知り合いを作ると良いかも知れないですね。
それでは!